パパ、子供たちが家中に落書きしてるんだけど
そうなんだ、絵が好きなんだね
そうゆう事じゃないから
え?
黒板みたいなものがあれば、怒らずにやらせてあげられるのに
そうなんだ、じゃいつものDIYチャレンジだね
今回は私が頑張るわ
1 黒板の仕様
(1)設置場所
設置場所は、チョークの粉が落ちるため汚れてもすぐに拭き取れる場所を選びます。
我が家の最適の場所はタイル張りになっている冷蔵庫横です。比較的スペースもあり、献立表を張り付けたり、在庫を書き留めたりも出来るので便利です。
(2)大きさ
大きさは、子供が壁いっぱいに書けるよう畳1枚分くらい大きい黒板が希望です。
壁面は十分な大きさが確保できそうです。
(3)機能性
学校の黒板のように全面マグネット(磁石)が使えるようにすれば、子供の行事予定や料理記事なども張り付けられるので良いですね。
デザイン性良くするため、黒板の縁にもこだわりたい。
・畳1枚分くらいの大きさ
・全面にマグネットが使える
・デザイン性がある
2 材料の調達
(1)ベース木材
今回制作する黒板のベース木材を購入します。厚みと大きさを考慮し、シナランバコア合板を採用しました。
シナランバコア材は、芯に木片を使用し木材を厚くし、表面にシナ材を張り付けた合板です。表面が比較的平坦で重量も軽く、反りに強いのが特徴です。黒板なので反りに強いほうが良いですね。
(2)マグネット用部材
次にマグネット(磁石)が使えるようにするための材料を購入します。
磁石=鉄 ですよね!
手法は2つです。
①マグネット塗料を使う
マグネット塗料は、塗料の中に細かい金属が配合され、その金属に磁石が張り付くという機能を持っています。
金属を多く含む性質上、塗るのに抵抗感が強く、重ね塗り(2度塗りから3度塗りを推奨)を多く行うため、塗装面が凸凹になりやすく黒板に使用するには初心者には難しい塗料です。また、鉄板に比べて鉄分が少ないため、磁石が張り付く力も弱いです。
②鉄を張り付ける
①の問題点は、塗装面の凹凸と磁力が弱いことです。
それでは鉄板をベース木材に張り付ければ良いのではないかと思いホームセンターで物色したところ良いものがありました。
屋根のトタンです。平トタンは鉄で出来ていて薄く加工がしやすく、価格も安い一石三鳥の部材です。大きさも900mm×1,820mmと丁度良いです。今回はこの平トタンを使用します。
ベース木材に平トタンを付けるのには、接着用ボンドを使用します。金属と木材が接着可能なものを選ぶと良いでしょう。
(3)黒板塗料
塗装するだけで黒板になる黒板塗料が販売されています。
色々な物に塗装できるため、インテリアアイテムとして活用でき、ホームセンターなどでは黒板塗料コーナーを設置するなど大変人気の塗料です。
塗料は水性と油性があり、それぞれ特性があります。
・水で薄められるので、作業が容易
・臭いが少ない
・色のバリエーションが多い
・塗装面が固く耐久性がある
・金属に塗れる
・乾燥する時の臭いがきつい
木材に直接塗るときは、水性黒板塗料が良さそうですが、今回はトタンの上に塗装するので、油性黒板塗料を使用します。
(4)装飾材
黒板の縁を装飾すると高級感が出るのでモールディング材を使用します。
モールディング材とは、壁や家具等縁を装飾する時に使う装飾材です。モールディング材を使うことで見た目が劇的にアップします。
今回は木のモールディング材を使用しますので、塗装用の塗料も購入します。
3 作業工程
3-1 準備するもの
(1)材料
・シナランバ(910×1820) 厚さ15mm
・黒板塗料(1ℓ)
・水性塗料(0.1ℓ)
・モールディング(長さ2800mm)×2本
・平トタン(900×1820)1枚
・接着用ボンド
・木工ボンド
・コースレッド
(2)工具
・インパクトドライバー
・間柱センサー
・水平器
・金切りはさみ
・刷毛
・ローラー、ローラー皿
3-2 ベース木材を取り付ける
(1)木材を切る
今回は、シナランバコア材をベース木材として使用します。
あらかじめ計測した壁面の大きさに合わせてベース木材をカットします。
今回は、ホームセンターのカットサービスを利用し、幅800mm高さ1820mmでカットしてもらいました。(1カット50円)
(2)ベース木材を取り付ける
ベース木材を壁面に取り付けるためには、壁の間柱にコースレッドで固定する必要があります。間柱とは壁面の石こうボートや板を止めるための柱です。壁の中にあるため外からは見えません。
間柱を探すには、間柱センサーというものがあり、音や光で間柱の位置を教えてくれます。
間柱の位置をマーキングしたらコースレッドでベース木材を仮止めし、水平器でベース木材が水平になるように止めます。
水平が取れたらコースレッドで間柱に固定します。
3-3 鉄板を張り付ける
(1)トタンを切る
平トタンを金切りハサミを使って、ベース木材の大きさにカットします。平トタンは、曲がりやすいので、曲がらないように平らな場所で作業します。
(2)トタンを張り付ける
ベース木材全体に接着用ボンドを付けます。ボンドは薄く伸ばし特に縁はしっかりボンドを付けてください。
今回使用したボンドG17は、約5分から10分程度乾燥させることで粘着力が強まりますので、すぐには張り付けず、時間を置いてから貼り付けてください。
ボンドが手に付かない程度乾燥したら、平トタンを張り付け、しっかり圧着してください。
圧着後、24時間乾燥させます。
3-4 塗装する
(1)養生する
室内で塗装するため、養生を行います。養生シートを壁や床に張り、塗料の付着を防ぎます。
(2)塗装する
良く振った黒板塗料をローラー皿に入れて、ローラーで均等に塗っていきます。
全体に塗装したら3時間ほど乾燥させます。
2回目の塗装を1回目と同じ工程で行います。塗装後は、24時間乾燥させます。
3-5 モールディング材を取り付ける
(1)モールディング材をカットする
モールディング材を黒板枠の長さにカットします。
(2)塗装する
カットしたモールディング材を水性塗料で塗装します。
塗り終わったら3時間程度乾燥させます。
(3)モールディング材を取り付ける
モールディング材に木工ボンドを付けて、枠に取付け、かくし釘で固定します。
かくし釘は、釘の頭が折れやすい構造になっていて、金づちで叩くと首の頭が折れて釘が目立たなくなります。
すべての枠にモールディング材を取り付けたら、かくし釘の頭を金づちで叩き、釘の頭を飛ばします。
4 小物制作
(1)準備するもの
・インパクトドライバー
・ボアビット
・ボンド
・強力マグネット(100円ショップ)
・木製ケース(100円ショップ)
・ウォールバー(100円ショップ)
(2)作業工程
100円ショップで購入した木製ケースに磁石を埋め込みます。
①ボアビットを使って穴を開けます。
②ディスプレイ用の棚ウォールバーにも同様の穴を開けます。余計な金具は取り外します。
③開けた穴にボンドを流し強力マグネットを貼り付けます。
重いものを乗せる場合は、マグネット磁石の数を増やしてください。
④24時間乾燥させたら完成です。
5 完成
黒板全面にトタンを張り付けたことにより磁石が強力に張り付きました。
塗装面は塗料が完全に乾くまで約1週間かかりますので、チョークの使用は1週間開けてください。
6 制作費用
・シナランバコア(910×1820)15mm
@3,180円×1枚=3,180円
・黒板塗料(1ℓ)
@1,800円×1缶=1,800円
・水性塗料(0.1ℓ)
@498×1缶=498円
・モールディング(長さ2800mm)
@408円×2本=816円
・平トタン(900×1820)
@1,580円×1枚=1,580円
・接着用ボンド(G17)
@380円×1本=380円
・木工ボンド
@100円×1本=100円
・コースレッド
@120円×1袋=120円
・木製木箱
@100円×2個=200円
・ウォールバー
@100円×1個=100円
・強力マグネット
@100円×2セット=200円
合計 8,974円
※価格は令和元年12月現在
想像していたものより素敵にできたわね
moca頑張ったね!
子供たちも喜ぶよ!
そうね、これからは思いっきり落書きさせてあげられるわ
それとパパはもう少し家の事も協力してね
はいこれ!
私がカフェから帰って来るまでに
家中の落書き消しておいてね
はい(ToT)/~~~
コメント