moca先輩
土留め工事って自分で出来ますか?
土留め?どうして
業者に見積りしたら予想より高額で・・・
DIYでやるってこと?予算は?
はい。予算は10万円くらいです
そうだね、10万円じゃかなり厳しいけど
まずは、パパと現地調査させて
すみません。よろしくお願いします
1 土留め工事計画
DIYで土留め施工ができるか現地確認を行います。
土留めの範囲は、横幅2.4m、奥行き3.6m、高さ0.8mでした。
①木材土留め施工
丸太や束石基礎に角材等で枠を組み、横板で土留めする施工方法
【出典:寺嶋造園】
②コンクリートブロック土留め施工
一般的な空洞ブロック施工で、コンクリート基礎の上にブロック、鉄筋、モルタルで固めながら積み上げる施工方法
【出典:ラウトデザイン】
③L型コンクリート土留め施工
鉄筋が入った既製品のL型コンクリートブロックをボルトで繋ぎながら組み上げる施工方法
【出典:ランドプラン】
・予算10万円以内
・工期は1週間以内
・見た目が良い
・耐久性がある
・施工が簡単で素人にもできる
2 土留め材料調達
予算10万円の中で部材が確保できるかホームセンターで視察します。
①木材土留め
(材料)
砕石 束石 角材 横板 塗料 等
予算内で施工ができそうですが、土に直接木が当たるため、腐りやすくなるので、防腐剤を塗るなどの対策が必要になります。
②コンクリートブロック土留め
(材料)
ブロック 鉄筋 砕石 モルタル 等
予算も比較的安価で、コンクリートブロックを採用している方も多いです。モルタルと鉄筋で積んでいきますが、まっすぐ組むのに技術が必要です。
③L型コンクリート土留め
(材料)
砕石 L型コンクリート ボルト 等
工期自体は短縮でき、初心者でも綺麗に施工することができます。今回は、土留めの高さが80cmもあるので、3段積みとな予算オーバーかなぁ。
なにか良い物がないかインターネットで探していると、見つけました!
H500(額縁タイプ)W600
【出典:株式会社ヒノデコンクリート】
【出典:株式会社ヒノデコンクリート】
北海道江別市に本社があるコンクリート製品の総合メーカーです。
・裏込めコンクリート不要
・現場打ち込み不要
・素人でも簡単に施工できる
・経済的な簡易ブロック
・150万枚以上の販売実績
さっそく電話で価格を確認
・L字ブロック @3500円
・連結ボルト @100円
・送料 5,000円
なんとかなる!
高さも50cmあるので2段積みで施工でき、予算内で出来るのですぐに発注しました。
砕石は、ホームセンターの袋売り 500円×8袋用意しました。
3 土留め作業工程
3-1 使用するもの
(1)資材
・L型コンクリートブロック
・砕石
・水糸
・木杭
・ホース
(2)道具(工具)
・スコップ
・カケヤハンマー
・インパクトドライバー
3-2 根堀りと転圧
(1)余分な土を削る
赤枠の部分の土を削っていきます。削った土はとりあえず中央に集めます。
(2)根掘り
L型ブロックの設置する場所の土をクワや剣先スコップを使って幅1mグランドライン(地盤面)から深さ0.4mで少しずつ掘り進めます。
(3)砕石を敷く
根堀りした部分に砕石を約20cm敷き詰め、均等に均します。
(4)転圧する
砕石を敷き詰めた場所を転圧します。
ランマーやプレートといった転圧機を使うと作業が楽ですしレンタルしているお店もありますが、今回は予算がないので角材とカケヤハンマーで叩いて転圧します。
3-3 水糸の設定
(1)水盛り
L型ブロックを水平に配置するため、垂直に杭を打ち、水盛りで水平を出します。
水盛りとは、ホースに水を入れて水平を出す昔ながらのやり方です。
レーザー水準器みたいな便利なアイテムがないので、水盛りで水平を出していきます。
(2)水糸を張る
水平にとった基準線をもとにL型ブロックの上部面の高さに水糸を張ります。
水糸はホームセンターで色々な種類が販売されています。
3-4 L型ブロックの配置
(1)L型コンクリートブロックの配置
水糸でレベルを調整しながらL型コンクリートブロックを配置していきます。ブロックはグランドライン(地盤面)から20cm埋めて設定していきます。
(2)ボルト固定
L型コンクリートブロック同士を連結ボルトで固定させます。締めすぎるとコンクリートが割れてしまうのでの注意が必要です。
(3)裏込め材の充填
L型コンクリートブロックの内側に裏込め材を充填していきます。
裏込めとは、コンクリートブロックの裏側に入れる砂利などで背面の水抜きを良くして土圧を軽減させる働きがあります。
今回は、掘り出した土壌が火山灰だったので、そのまま再利用します。
(4)転圧
1段目の内側に裏込め材を充填しながらつき固め、L型ブロックの上端まで転圧していきます。
(5)2段目ブロックの配置
1段目のL字ブロックの設置が終わったら、その上に2段目のL型ブロックを配置していきます。水平器を当てながらブロックを合わせていきます。
配置が完了したら1段目同様、ボルトでL型ブロック同士を繋いでいきます。
株式会社ヒノデコンクリートのL型ブロックは、ズレ防止用の突起が付いているため便利です。
(6)裏込め材の充填
2段目のL字ブロックを積んだら、1段目同様に内側に裏込め材を充填していきます。
2段目は化粧砂利を敷くので8分目まで充填します。
余った土は建築業者がとなりの家の施工時に一緒に持っていってくれました。(ラッキー)
3-5 化粧砂利を敷く
2段目のL型コンクリートブロック上部に化粧砂利を敷いていきます。
今回は犬走りの砕石と同じものを使用し、一体感を出します。
犬走りとは、屋根の軒先から落ちる雨が地面に跳ね返り、基礎や壁が汚れるのを防ぐ石や砂利の道のことです。
4 土留め完成
最終的に見た目や土地の境界のことを考慮してコンクリートブロックを2段抜いて、L型コーナーブロックを入れました。
なりより業者見積り40万円のプレッシャーがありましたが、なんとか10万円以内に施工できて良かったです。
5 土留め施工にかかった費用
・L字コンクリートブロック
@3,500円×16個=56,000円
・L字コーナーコンクリートブロック
@6,800円×2個=13,600円
・連結ボルト
@100円×20本=2,000円
・砕石
@498円×8袋=3,984円
・送料
5,000円(コンクリートブロック)
合計 80,584円
※価格は令和元年12月現在
りょうた君、なんとか希望金額で施工できたよ
パパさん、ありがとうございました
本当に助かりました!
みんなが手伝ってくれたおかげだよ
りょうた、良かったわね
先輩に相談して良かったです!
困ったことがあったらいつでも言ってちょうだい
なんとかしてあげるから
え!全部やったの僕だけど....
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