ダイニングテーブルが傷だらけなんだけどなんとかならない?
お父さんに買ってもらってから10年経つもんね
思い出あるから買い替え出来ないよ
んー思い切って自分で直してみようかな
1 ダイニングテーブルの塗料について
ダイニングテーブルの塗料はウレタン塗装されていて、再塗装するのにどの塗料を選択するか迷いました。ペンキのように塗りつぶし塗装ではなく、オイル系塗料のような木目を生かした塗料が希望です。
★候補はこの5つ
・ワトコオイル
・ブライワックス
・オスモカラー
・高耐久2液ウレタンニス(アサヒペン)
・撥水セラミック(tatara)
【ワトコオイル】
【出典:大橋塗料株式会社】
ワトコオイルは植物性塗料で塗膜を作らず木材に浸透していくオイルフィニュッシュ系の塗料です。家具などに使用されることが多く、液体なので色ムラになりづらく塗りやすいので素人でも失敗は少ないです。油性のため、塗ってすぐは臭いがきついですが徐々に薄まります。
【ブライワックス】
【出典:大橋塗料株式会社】
ブライワックスはミツバチの巣から精製される蜜蝋と植物性のカルナウバ蝋という天然素材を主原料とした半固形のワックスです。20度以上になると更に柔らかくなって液化してきます。アンティークな風合いが特色で家具にビンテージ感を出したい時に良く好まれます。ワックス自体は臭いますが、塗装して30分くらいで臭わなくなります。
【オスモカラー】
【出典:大橋塗料株式会社】
オスモカラーは植物油と植物性ワックスからできた自然塗料です。化学物質を一切含まず子供が塗装面を舐めても安心です。撥水性と耐久性に優れ、塗料の半分以上が植物油や顔料であるため、伸びが良く一般的な塗料より少ない量で広く塗ることができます。
我が家の床や建具はすべてオスモカラーで塗装しました。
【高耐久2液ウレタンニス】
【出典:アサヒペン】
高耐久2液ウレタンニスは、木材の上に塗膜を作るウレタン系のニスです。通常のニスに比べ耐水性、耐熱性、耐摩耗性、耐溶剤性、耐薬品性に優れ、ヤカンの熱にも負けない硬い塗膜を形成します。水回りの塗料として使用するには最強ですが塗膜により木の風合いは無くなってしまいます。
【撥水セラミック塗料】
(出典:tatara)
撥水セラミック塗料は、落書き防止を目的に開発された塗料で、世界初の特殊技術によりセラミック高分子が木の繊維奥深くまで浸透するため、表面に塗膜を作らず防水性、耐久性、防汚性、抗菌性に優れ、木の寿命を大幅に向上させます。
浸透系塗料のため、木も風合いも損なわれず、木の呼吸も妨げません。
別売の「輪ジミアク止め剤」を併用することで輪ジミや化学反応による変色防止します。
デメリットは価格が高いことですね。
各塗料の評価
塗料名 | 塗りやすさ | 風合い | 耐水性 | 価格 |
ワトコオイル | ★★★★★ | ★★★★ | ★ | ★★★★★ |
ブライワックス | ★★★★ | ★★★★★ | ★ | ★★★★ |
オスモカラー | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★ |
高耐久2液ウレタンニス | ★★ | ★ | ★★★★★ | ★★★ |
撥水セラミック | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★ |
ダイニングテーブルなので子供が色々汚しかねないことを考慮し、風合いと耐水性が優秀な撥水セラミック塗料を使います。(少しお高いですが……)
・世界初!セラミック高分子による特殊技術採用
・撥水性と防汚性に優れ木の寿命もUP!
・浸透性抜群で初心者にも塗りやすい!
2 ダイニングテーブルを分解する
(1)準備するもの
・六角レンチまたはインパクトドライバー(六角ビット)
(2)作業工程
ダイニングテーブルをペケ台(作業台)に乗せて天板から足を外します。六角ネジで固定されているだけなので、簡単に外すことが出来ました。
ペケ台(作業台)の作り方はこちらで紹介しています↓
3 ダイニングテーブルを研磨する
(1)準備するもの
・サンダー(ランダム)
・サンダー用研磨紙
・紙やすり(#900)2枚
サンダーの研磨紙はアマゾンで購入しました。
Teenitorサンダーペーパー(125mm ♯40×12枚、♯60×12枚、♯80×12枚、♯180×12枚、♯240×12枚、♯320×12枚)
こんなに入って1,000円!コスパ最高です。
※価格は令和元年12月現在
(2)作業工程
サンダーペーパーは番数が大きくなるほど細かくなっていきます。最初は♯60から♯80くらいの番数からスタートし、徐々に番数を大きくして細かいペーパーを使っていきます。
①サンダーペーパー♯80研磨
サンダーペーパー♯80で研磨します。古いウレタン塗装を剥がすので♯80では徐々に削れていく感覚です。傷も研磨で消していきます。
粗削りですがウレタン塗膜が剥がれ全体がキレイになりました。
②サンダーペーパー♯180研磨
♯180で下地を作っていきます。細かい傷も研磨で無くなります。
③サンダーペーパー♯240研磨
♯240で研磨していきます。手触りが良くこのままでも塗装は可能です。
④サンダーペーパー♯320研磨
♯320で仕上げを行います。サラサラした手触りで木目もキレイです。
⑤紙やすり(#900)で仕上げ
最後に紙やすり(#900)で木目に沿って研磨します。手触りは最高です!
⑥清掃
木の粉が残らないように濡らした雑巾を固く絞り拭き取ります。しっかりと乾燥させたら作業は終了です。
新品同様に蘇りました!
4 ダイニングテーブルを再塗装する
(1)準備するもの
・撥水セラミックHD(tatara)200ml
・輪ジミアク止め剤(tatara)200ml
・刷毛
(2)作業工程
①輪ジミアク止め剤を塗る
tatara撥水セラミック専用の「輪ジミ・アク止め」剤を刷毛で塗っていきます。撥水セラミック塗装する前に塗ることでグラスなどの輪ジミや木材のアクによる変色を抑えることが出来ます。
木材全体にたっぷり塗り、浸透しなくなったら表面を均一にならします。
1時間程度乾燥させ、完全に乾いたら塗装の下処理は完了です。
②撥水セラミックHDを塗る
tataraで販売されている屋内用の撥水セラミック塗料は、「撥水セラミックマルチ」と「撥水セラミックHD」がありますが、より撥水性の高い「撥水セラミックHD」を使用します。
撥水セラミックHDを木に吸い込ませるイメージで全体に塗っていきます。
15分から20分放置して浸透吸収させます。
③撥水セラミックHD塗装(2回目)
②の工程を再度行います。浸透吸収が1回目よりも少なくなります。
2回目になると塗料が木に吸収しづらくなって、表面にテカリが出てきますので、しっかりウエスで拭き取ります。
学校から帰ってきた息子ちゃんにバトンタッチ!
④乾燥
24時間乾燥させて塗装は完成です。
※表面にザラつきがある場合は、♯900の紙やすりで木目に沿って研磨します。
今回は下地処理に力を入れたのでツルツルサラサラでした。
5 ダイニングテーブルを組み立てる
天板に外した足部を六角ネジで固定します。
約1週間程度乾燥させることで木内部のセラミック分子が完全に硬化し性能を発揮します。
完 成
新品同様にきれいになりました。傷も全部取れました。
6 撥水テスト
世界初セラミック分子の実力を検証します。ダイニングテーブルなので撥水性と防汚性が重要になります。
今回テストするのは、輪ジミ、撥水性、防汚性の確認です。
(1)輪ジミテスト
水滴の付いたコップを置きます。30分放置して輪ジミができているか確認します。
検証結果
輪ジミは確認できません!
(2)撥水性テスト
水をテーブルに垂らし2時間放置させます。
検証結果
見事に水を弾いたままです。シミも出来ていません。
(3)防汚性テスト
テーブルにソースを垂らし30分放置させ拭き取ります。
【検証結果】
ソースが染みることなく見事にブロックしていました。
世界初の特殊技術によりセラミック高分子が木の繊維奥深くまで浸透硬化するため、防水性、防汚性に大変優れていました。
世界発の技術は本物でした!
7 ダイニングテーブル塗装施工費用
・サンダー用研磨紙セット
@1,000円×1セット=1,000円
購入先:amazon
※価格は令和元年12月現在
・tatara撥水セラミックHD(200ml)
4778円×1本=4,778円
購入先:Yahooショッピング
※価格は令和元年12月現在
・tatara輪ジミアク止め剤(200ml)
4,342円×1本=4,342円
購入先:Yahooショッピング
※価格は令和元年12月現在
・刷毛
@230円×1本=230円
購入先:ホームセンター
・紙やすり(#900)
@60円×2枚=120円
購入先:ホームセンター
合計 10,470円
凄い!とてもキレイになったわね
高い塗料だったけど、とても満足だね
思い出の詰まったテーブルだから
これからも大切に使っていきたい
お父さんもきっと喜ぶよ!
でも予算オーバーだからパパのお小遣いから引いとくね
そ…そんな……(T_T)
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